GDMC 執行役員 足立 武士

さて、前回は全社活動にするためのポイントについて解説しました。今回は整理活動のポイントについて解説します。

 

<具体的な支援の開始 その②>
全社で頑張って5S活動をやるぞ~!と活動を開始したのは良いものの活動が続かず、いつの間にか、「あれ?5S活動ってどうなった」などという状況に陥ってしまう企業が意外とあります。この原因は整理活動が進まないことにあります。なぜ整理活動が進まないのでしょう、あるいは整理したはずの場所にモノが増えている!といったことが繰り返されてしまうのでしょう。

 

そもそも整理とは、要るモノと要らないモノを判断し、要らないモノを処分することです。

処分とは、廃棄、転用、売却などの判断を行う事です。

 

実は整理活動を展開するには、要るモノと要らないモノの判断基準が必要なのです。このことを知らない企業は整理活動が進みません。そして、今まで整理をできていなかった企業が、こうした基準を作るのは大変難しい。Aさんは要ると判断しBさんは要らないと判断している。個人による差があるのです。どうしたらよいのでしょう。

(図表-1 作業風景①)

(図表-1 作業風景①)

一般的に整理活動を行う場合、所定の場所から不要と思われるものを取り除く作業を実施します。しかし、担当者にとって不要なモノを判断して処分するのは面倒な作業です。その結果、多くのモノが要るモノとして残る傾向にあり、最終的にあまり減ってないということになってしまいます。

なので、私は所定の場所から全てのモノをどかしてもらうことにしています。そこから必要だと思うモノを戻してもらうのです。こうすることで、担当者は戻すのが面倒なので要るか要らないかを良く考え、できるだけ元の場所に戻さなくて済むように不要と判断されるモノが増えてきます。

(図表-2 作業風景②)

(図表-2 作業風景②)

(図表-3 作業風景③)

(図表-3 作業風景③)

 

この時に不要と判断したモノをリスト化し、その判断理由も明記しておきます。これが蓄積されると企業内の要・不要の判断基準が見えてくるようになります。更に要ると判断したモノもリスト化します。こうすることでいつでも正しい状態をチェックできるようにし、いつの間にかモノが増えてしまうことを防ぐことができるようになります。

(図表-4 不要品処分リスト)

(図表-4 不要品処分リスト)

(図表-5 要品手持ち一覧表)

(図表-5 要品手持ち一覧表)

第1回目の支援5日間でここまで実施しました。次回の支援までこれらを社内で水平展開しておいてくれるように依頼して帰国しました。

 

今回は整理活動のポイントについて解説しました。次回は2回目の支援、整頓活動のポイントについて解説したいと思います。

 

<第3回終わり>