GDMC 執行役員 足立 武士

前回は発想力トレーニングの必要性とポイントについて解説しました。今回は現場での整頓活動を通じた人材育成について、解説したいと思います。

 

<具体的な支援の開始 その④>

(図表-1 予備品保管棚)

(図表-1 予備品保管棚)

「図表-1」は予備品を保管しているエリアにある棚の写真です。ハンマーなどがこのような状態で保管されていました。

一見すると整頓されているように感じられますが、実は無駄な空間があります。

こういった部分を工夫して修正する必要があることを説明した上、発想力トレーニングを参考にして、次回の支援までに改善するようマネージャーにお願いしました。(これもマネージャー自身に考えさせるための工夫です。)

 

(図表-2 万力などの置き方の工夫)

(図表-2 万力などの置き方の工夫)

左の写真(図表-2)は新作した工具棚現場です。

改善前の余分な空間を利用して棚に傾斜を付けることで、工具が良く見えるようになると共に、取り出しが容易になりました。

 

また一番下棚に重たい万力を置くようにしてあります。毎回これを台車に移動して使用場所まで持っていくことにしているのです。

ここを万力の置き場として決めているなら、イラストの様な構造にすることで出し入れが楽になります。何度か考えてもらった後にこの様なアドバイスをすることが重要となります。

 

 

(図表-3 問題点と訂正処理管理表)

(図表-3 問題点と訂正処理管理表)

このほかにも工場を巡回した際に問題点を発見したら写真を撮り、いつまでに問題を解決するかを考えさせることもアドバイスしました(図表-3)。

 

 

答えを与えることは簡単ですが、それではマネージャーが育ちません。とにかく一度は彼らに考えてもらい、その結果に対してアドバイスを重ねることが重要です。時間はかかりますが、確実に成長させることが可能です。

 

 

 

企業では仕事のやり方を教えてくれる人は大勢いますが、仕事の教え方を教えてくれる人はなかなかいません。皆さんの企業ではどうですか?是非教え方を工夫してみてください。

 

<第5回終わり>