GDMC 執行役員 足立 武士
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前回は整頓活動を通じた人材育成のポイントについて解説しました。今回は具体的な整頓活動のポイントについて解説したいと思います。

 

<具体的な支援の開始 その⑤>

前回の支援で保管部品の置き方を工夫するようにお願いしました。その結果が「図表-1, 2」です。

(図表-1 改善前の棚)

(図表-1 改善前の棚)

Adachi6-0a

(図表-2 改善後の棚)

(図表-2 改善後の棚)

傾斜などを利用して、工具の見分けやすさと取り出しやすさを実現できています。発想力トレーニングが有効だったようです。

 

他にも、現場の各所で改善がなされていました(図表3~6)。例えば、工具格納盤の背景色を工夫することで工具を目立つようにしてありました。また、置き場所の高さなどにも配慮が見られました。

(図表-3 置き方の工夫①)

(図表-3 置き方の工夫①)

(図表-4 置き方の工夫②)

(図表-4 置き方の工夫②)

(図表-5 置き方の工夫③)

(図表-5 置き方の工夫③)

(図表-6 置き方の工夫④)

(図表-6 置き方の工夫④)

このレベルになってくると作業者が5S活動を楽しんできているのを感じられるようになります。アイディアを褒めてあげることで、彼らのやる気をさらに引き出しながら、様々な視点で物事を考えられるように指導するのが大切であると、マネージャーに伝えていきます。

 

つまり、今のレベルで満足せず、さらに工夫を重ねるようにお願いしたのです。具体的には第一に、マネージャーが主体になって発想力トレーニングを実施し、さらにレベルの高い整頓活動ができるようにする。第二に、PDCAサイクルを回し、何度も考え改善することで、よりよい環境に変化させる。こうした地道な努力が、生産性向上につながります。

今回の支援が3回目になりますが、増産対応などで計画通りに活動が進んでいませんでした。こうした進捗遅れを防止していくためにも、上記のような整頓活動が必要になってきます。

 

計画では今回清掃活動を開始する予定でしたが、整頓活動のレベルアップにフォーカスすることにしました。焦らずに、現状を見て対応したわけです。そして次の支援機会までに、清掃活動の事前準備をしておくようにお願いしました。

次回は清掃活動のポイントについて解説したいと思います。

 

<第6回終わり>