GDMC 執行役員 足立 武士
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前回は清掃活動の目的について解説しました。今回は具体的な清掃活動、特に事前準備のポイントについて述べてみたいと思います。

 

<具体的な支援の開始 その⑦>

インドでは家庭で男性が掃除をするということが無いそうで、男性は清掃の仕方を知らないということが分かりました。従って指導に当たっては、清掃の仕方と清掃した見本を準備する必要があると感じました。事前準備が必要な所以です。

前回も述べましたが、従業員の皆さんが考えている清掃とは、床はフロアークリーナーで磨く事、窓ガラスはウエスで拭く事、設備もウエスで拭く事であり、拭いた後の状態がどのようになっているかには無頓着でした。しかし本来の清掃とは、その目的を達成するために、結果が大切です。

 

そこで、清掃後の見本を準備しました。

(図表-1 フロアクリーナー)

(図表-1 フロアクリーナー)

(図表-2 清掃後①)

(図表-2 清掃後①)

床はフロアークリーナーで清掃した後を確認し、油汚れのひどい箇所はスチームクリーナーでこびりついた油を取り除く。それでも油が落ちない場合には洗剤を使用する。

(図表-3 清掃後②)

(図表-3 清掃後②)

 

窓ガラスは油膜のひどい所はスチームクリーナーで洗浄して、ウエスにて拭き取ること。

 

設備はホワイトガソリン、スチームクリーナー、洗剤を使用して油汚れを落とし、油が漏れている部位がある時にはメンテナンスを依頼するように説明しました。

 

(図表-4 清掃不具合確認帳票)

(図表-4 清掃不具合確認帳票)

 

さらに、「図表-4」のような帳票を使用して、不具合個所をいつまでに対応するかを把握できるようすることをお願いしました。

 

 

 

 

 

インド人男性にとっての清掃のように、自らの経験からは具体的な様相を想像しにくい場合には、実際のやり方・結果を見本で説明するとよく分かってもらえます。異文化圏の人々の指導には、こうした工夫が必要なのです。

 

今回は清掃活動の事前準備までについて解説しました。次回は一斉清掃について解説したいと思います。

 

<第8回終わり>