GDMC 執行役員 足立 武士

前回の支援の際に、各課で活動の水平展開を実施してもらうことをお願いしました。その結果について確認をしました。各課(1課、2課、3課、管理部)で水平展開が実施されており、その結果をプレゼンで報告していただくことができました。

 

<プレゼンについて>

・製造1課

各設備の管理責任者を決めて、担当者が設備清掃を実施するようにしたとのことでした。ただし、初期清掃は担当者だけでは対応が難しい(汚れが酷く時間がかかってしまう)ので、初期清掃実施時に課長に協力依頼を行う事にしていました。5S活動の時間を活用して、少しずつ活動を広げる計画であることが確認できました。

・製造2課

課内で話合いを実施し、作業台の標準化をすすめることになっていました。これまで担当者によって作業台に置かれている工具、備品がバラバラでした。そこで作業台に置かれている工具や備品を全てどかし、清掃を行った後に作業者で話合いを実施して、何をどこに置くかを決めることにしました。この結果、作業者が全ての作業台で、同じように仕事ができるようになっていました。

・製造3課

前回実施したモデルエリアのブラッシュアップ活動を実施していました。保管用の容器を全て透明にして保管物が確認できるようにし、さらに表示を行うようにしていました。また、前回営業部長に指摘された本棚付近の整理・整頓活動を展開していました。この課も設備清掃の順番を決めて、計画的に水平展開することになっていることを確認しました。

図表-01

(図表-01)

図表-02

(図表02)

前回実施したモデル工程を確認した結果、区画が無視されていました。担当課長にこの状況で作業者に何を注意しなければならないかを確認したところ、区画通りに戻すように指示するとの回答を得ました。

この回答では50%です。本来はまず、区画の目的を再度説明し、次に、なぜ区画の通りに配置されていないのかを確認すべきです。その結果、理由を明確にして区画を変更する場合もあります。

  • 仕事がやりにくいから戻していない⇛理由を明確にして区画を変更する。
  • ルールを無視して戻していない⇛躾を徹底して必ず戻すように指導する。

この二点をアドバイスしました。

プレゼンは全社員を対象に実施することが重要であることを説明したところ、今後は全体朝礼で計画的に活動結果を発表する予定になっていることを確認できました。

 

<水平展開についてのアドバイス>

各課で前回までに実施した活動の手順(整理・整頓・清掃)が理解されていることが確認できました。ただし、整頓活動ではアイディアを活用してさらに置き方を工夫する必要があることを助言し、インドの支援企業で実施していた整頓活動の事例を写真で解説しました。

また、プレゼンは他部署にも活動の経緯が理解できるようにすることが重要であり、活動は結果より経緯が重要であることを説明しました。今後のプレゼンの流れについて、次の解説をしました。

  1. チェックシートによる評価(レベルの把握と目標設定)
  2. 目標達成のために何から実施することになったかの経緯
  3. 活動後の予想効果
  4. 実施結果(実施時の苦労した点、工夫した点、予想効果との比較など)
  5. 今後の課題(予想結果との差異をどうするか、全体目標を達成するための活動についてなど)

こうしてプレゼン内容を、他部署が参考にできるようにすることが大切なのです。さらに、プレゼンの最後に今後の課題を明確にすることで、活動が継続されるようになることを解説しました(これがPDCAサイクルであることも再度説明)。

 

<営業部の5S活動>

プレゼンを聞いている間に、営業部が事務所の5S活動を実施していました。土曜日という事で、自主的に協力できる社員と管理者での実施でした。

図表-03

(図表-03)

まずは、今まで同様評価表による現状分析を行いました。結果は26.7%でした。評価の個人差について参加者が実感しました。

床や壁際に置かれていたモノを整理し、置き方や置き場について考えることで、ルールが明確になりました。

その結果、評価表での評価結果は84.7%になりました。

 

図表-04

(図表-04)
Before

図表-05

(図表-05)
After

このように事務所内がかなりすっきりしました。

図表-06

(図表-06)

 

事務所の安全では、棚などの転倒防止について助言し、さらに事務所内の活動に加えて、PC内のデータについても同様にルールを明確にする必要性を伝えました。

また、掲示されている書類についても、ワンアクションで内容が確認できるようにすることをアドバイスしました。

 

活動の実施手順が理解され、水平展開も実施できていたので、次回は2ヶ月以上間隔をあけての訪問とすることにしました。活動状況から訪問日程を調整したわけです。

 

<第5回終わり>