㈱グローバル開発経営コンサルタンツ
専務執行役員 中小企業診断士 玉井 政彦

 

1. はじめに
この度、筆者が専務執行役員をしている「株式会社グローバル開発経営コンサルタンツ」(GDMC)内で、「当社のコンサルタント諸氏の海外コンサルテーション相手国に関する情報発信をしようではないか」との話が持ち上がり、筆者が通算8年間の滞在経験を持つブラジルに関して寄稿させていただくことと相成りました。

筆者は、某製鉄会社勤務時代に、ブラジル第三のミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチ(Belo Horisonte)市に在るミナス・ジェライス連邦大学経済学部に留学派遣され、その1年3ヵ月の留学後にはサンパウロ市での現地法人駐在を経験(4年9ヵ月)し、その後、25年以上も経た2008年から2010年の2年程を、某大手外食企業のチェーン店舗展開の基盤構築のためにサンパウロで過ごした経験を持っています。

その経験から、なんとかブラジル関連情報のご提供ができるだろうとの勝手な思い込みで、皆様方にブラジルに関する基本的な情報をお届けしたいと思っています。ということで、この第1稿を皮切りに、ブラジルについて、皆様方に何かお役にたてる情報を連載で発信していければと思っています。

ご承知の通り、今年2014年6月~7月、ブラジルは「サッカー・ワールドカップ」の開催国になり、次いで2016年8月、リオデジャネイロにて「第31回夏季オリンピック」が開催されることになっており、BRICSs諸国4カ国の中の1国として、これらの世界的イベントを契機に更なる経済発展を期待されているところです。

 

2. 日系ブラジル人への関心が高まる
さて、連載第1回目のテーマを何にするべきかを迷わずに決めました。連載第1回目と第2回目は、「日系ブラジル人」を中心に、ご紹介していきたいと思います。

筆者は、昨年(2013年)2月中旬から約3週間、JICA(国際協力機構)プロジェクトの一つである「日系研修に係るグッドプラクティス及びニーズ調査」の「ブラジル調査」団員としてブラジルを訪問する機会を得ました。その調査活動で多くの日系諸団体を訪れ、幹部の方々といろいろの角度からお話をさせていただき、また個人としての日系ブラジル人の方々にもヒヤリングができたことから、これまで知らなかった日系ブラジル社会の一面を覗き見ることができました。それをぜひとも皆さんと情報共有したいと思っています。

 

3. 日本在住の日系ブラジル人
そもそも、日本国内にどれほどの「日系ブラジル人」が居住されているかをご存知でしょうか?リーマンショックが勃発し、日本経済に大打撃を与え始めた2008年の前年2007年、「日系ブラジル人」は日本に316,967人が登録されていました。但し、リーマンショックで不況に突入した日本から日系ブラジル人がブラジルにUターンした為に、2011年には210,032人となり10万人以上が短期間にブラジルに帰国してしまいました。

<連載第1回おわり>