㈱グローバル開発経営コンサルタンツ

専務執行役員 中小企業診断士 玉井 政彦

 

~市場調査の重要性~

筆者が、大手外食企業の社長として、ブラジルに進出するに際しては、勿論、事前にブラジル国内の「市場調査」をしました。調査結果の取り纏めと報告書作成、本社トップの決裁取得、現地法人設立、事業用事務所の設営、ブラジル国関係当局(含:ブラジル中央銀行)許認可取得、現地スタッフの雇用、輸出入資格取得、店舗用不動産物件探索と店舗内装工事請負契約締結、物品・食材のブラジル国内調達と日本からの輸入、日常業務運営など次から次へとやらなければならないことが目白押しでした。当初の半年間程、現地スタッフを一人(経理経験者の女性)のみ雇用して、日本の本部からは筆者とあと一人のスタッフ(サンパウロに着任後、初めて定期的にポルトガル語を学習開始)が派遣されていただけですから、短期間に色々と経験ができました。

さて、市場調査をするに際しては、先ずは「第二次データ」の取得から始められるのではないでしょうか?ご承知の通り、第二次データに対応するデータとして「第一次データ」があります。第一次データは、経営戦略あるいはマーケティング戦略に則して、自らが「自らの目的」にかなった情報を取得し取り纏めるデータです。従い、ブラジルに入らなければ取れない情報は、第一次データとなります。第二次データは、ブラジルに入り込まなくても、新聞、専門誌、インターネット、書籍などから採れる情報です。しかし、この第二次データは、参考にはなるものの自社事業展開にぴったりの情報とはなりにくいでしょう。

第二次データ取得の情報源としては、「JETRO」(日本貿易振興機構)がお勧めです。筆者も、ブラジルへの市場調査に当たっては(外食企業のチェーン店舗展開基盤を構築する事業の場合には、短期、中期出張を合わせて2回実施しました)、事前にJETROの発信する情報を調査目的に合わせてインターネットから採取して、ブラジル市場調査でのヒヤリング項目を作成しました。事前にほとんど何も知らないで現地入りしても、効率的、効果的な市場調査はできません。基本的な情報は確実に自分の血肉にしておく必要があります。尚、サンパウロ市内に在るETRO事務所でも有益な情報をいろいろと教えていただけました。ぜひとも、訪れていただきたいと思います。

<連載第7回終わり>